Please find the English language post, by Lori MacVittie, from which this was adapted here.

“クラウドは、市場に浸透”

果たして本当にそう言えるのでしょうか?         

世の中に出回っているレポートを表面的に読み取れば、クラウドは多くの企業で導入済みという結果になっています。

しかし、少し掘り下げてデータを確認すると、全く違ったストーリーを発見することができます。ユーザ企業の80%(調査データを元に概算した数値)がクラウドを導入していますが、アプリケーションをクラウド化する割合は非常に低いことが分かります。

例えば、F5が行った「アプリケーションのクラウド移行」に関する調査では、アプリケーションのクラウド移行において50%以下と回答した企業は、全体の58%となりました。全てのアプリケーションをクラウドへ移行できている企業の割合はどうでしょうか。たったの6%以下です。Tata consulting社による調査報告書 「2014 survey on the adoption of cloud applications」では、平均すると、企業アプリケーションの24%がクラウドに移行されているという結果です。当然、状況は各企業によって異なるでしょう。しかしながら、企業がクラウドをまだ「完全に」使いこなしていない、もしくはすぐに使いこなす状況にはない、とは言えると思います。

この状況は、下記の2点を示唆しています。

1. クラウドへ移行可能な多くのアプリケーションは、企業内に依然として存在している。

2. ハイブリッドクラウドが成功の鍵を握る。

上記 2点は、RightScale社が実施した2014年にクラウドに関する調査「2014 State of the Cloud Survey」と合致するものであり、調査対象企業の74%がハイブリッドクラウドを掲げ、その内50%の企業がプライベートクラウドとパブリッククラウド両方をすでに利用していることが明らかになっています。

これは、IT部門やCIOが変わらなければならないということを意味しています。これからはハイブリッドクラウド環境に適したデータセンタの運営に変えていく必要があります。

つまり、企業は単にクラウドを採用するだけでは不十分であり、合わせてクラウドへの移行方法についても考え始めなければいけません。企業はあるアプリケーションをクラウド上へ移行し、あるアプリケーションはオンプレミス環境に残し、その他をSaaSへ移行するといったハイブリッドなアプローチを取り続けるでしょう。それは、アプリケーションが配置される場所の多様化を意味しています。

また、クライアントサイドの状況も多様化が進んでいます。私たちは多様な雇用形態のユーザ、様々なデバイス端末、自動車やスマートメーター等の物という依然よりもより多くのクライアントがアプリケーションサービスを使い始めています。この多様化により、サービスをクライアントにディプロイする方法は更に複雑になり続けて行きます。

このような複雑になり続けている状況で、アプリケーションをただ単にクラウドへ移行して走らせるというアプローチだけでは成功を手にすることはできません。例えば、クライアントはインターネットを経由して直接クラウドのサービスにアクセスする経路をたどるので、これまで通りオンプレミス環境のデータセンタにアクセスコントロールポリシーを保持しているアプローチでは、クラウド上にあるサービスへのアクセスにコントロールを適応することは非常に難しくまります。また、パフォーマンスにも大きな悪影響を与えてしまいます。同じように、アプリケーションがクラウド上にホストされている場合、アプリケーションのパフォーマンスを向上させるサービスをオンプレミス環境のデータセンタで展開するアプローチでは、クライアントがインターネットを経由して直接クラウドのサービスにアクセスするトラフィックにはパフォーマンス向上のサービスを適用できないため、パフォーマンスが向上しません。

つまり、アプリケーションのクラウド移行を成功させる為には、オンプレミス環境と同様アプリケーションの可用性・安全性・高速性といった非機能要件をクラウド環境でも同時に検討する必要があります。

この可用性・安全性・高速性をクライアントからアプリケーションへのアクセス経路上のネットワークで実現する為に、レイヤー4 -7のテクノロジーが使われます。ロードバランサ、ファイアウォール、WAF、広域負荷分散装置等という形態で製品化されており、米IT大手アドバイザリ会社ガートナー社はこれらの製品をアプリケーションデリバリコントローラーと呼んでいます。

つまり、クラウド移行を成功させる為にはアプリケーションデリバリをクラウドに適切な形態で配置していく必要があります。では、従来のオンプレミス環境で提供されているアプリケーションデリバリのサービスをクラウド上のアプリケーションへ適用するにはどのようにアプローチしていくのが適切なのでしょうか?その答えを導き出す為には、サービスの特性に合わせて、ユーザの近くにあるべきサービスとアプリケーションの近くにあるべきサービスが存在する事を理解しておく必要があります。シングルサインオン、Webセキュリティのゲートウェイ、広域負荷分散(GSLB:グローバルサーバ・ロードバランシング)はユーザの近くにあるべきサービスです。SSL暗復号化、ロードバランシング、ウェブアプリケーション・ファイアウォールはアプリケーションの近くに存在すべきサービスです。しかし、アプリケーションがクラウド上にあり、ユーザが様々な場所にいる場合、これを実現するのは簡単な事ではありません。

CDN(コンテンツ・デリバリ・ネットワーク)が出現し、コンテンツをユーザへ近づけアプリケーションのレスポンスタイムを改善したのと同様に、アプリケーションの可用性、安全性、高速性を向上するアプリケーションデリバリをアプリケーションとユーザにとって最適な場所に配置するには、ハイブリッドクラウドのアプローチとそれを実現する新しいモデルが必要となってくるでしょう。

これからは、クラウドだけでなく、データセンタ、その他全てにおいて、ハイブリッドが主流となって行くでしょう。

F5ネットワークスについて

F5ネットワークスは、アプリケーション領域をサポートするソリューションプロバイダであり、ユーザが利用者、場所、時間を問わずアプリケーションを提供するために、クラウド、データセンタ、SDNなどの環境を容易に管理するためのサポートを提供しています。

オープンかつ拡張性の高いフレームワークや最先端のテクノロジ、データセンタ向けのオーケストレーションツールなどを提供する幅広いパートナーエコシステムとの協業により、F5ソリューションはさまざまなIT領域に採用されています。F5のソリューションやパートナーエコシステムにより、ユーザは長期にわたって自社のニーズに最適なインフラストラクチャ・モデルを構築することができます。グローバル企業、サービスプロバイダ、官公庁などがF5のソリューションを導入し、クラウド、セキュリティ、モビリティなどのITの課題を解決しています。日本では2000年の設立以来、販売やサポートなどを、パートナーを通じて提供しています。

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